TRYCUTの起動中は、関連ファイル(TTL,CTL,MTL,CTC,DMF,STL,NCファイルなど)、もしくはそれらのショートカット(lnk)の
ドラッグ アンド ドロップを受けつけます。
マウスの左ボタンで対象ファイルを押したまま
TRYCUTの画面内まで移動し、マウスの左ボタンを離すことにより
各種ファイルの切り替えが可能です。またそれぞれのファイルを同時にドロッ
プすることも可能です。ドロップによりTRYCUTの作業フォルダが変わることはありません。
<対応ファイル>
・ワーク:被切削材定義ファイル(拡張子DMF)STL(拡張子STL)又は、
TRYCUT SDKのtrload(TRLOADSUFFIX)で指定された拡張子のファイル(新規)
・基準形状:STL(拡張子STL) ※起動後Ctrlキーを押しながらドロップ
・工具設定ファイル(拡張子TTL)
・コントローラー定義ファイル(拡張子CTL)
・機械定義ファイル(拡張子MTL)
・設定変更ファイル(拡張子CTC)
・経路データ:NCデータファイル(拡張子NC)又は
TRYCUT SDKのtrread(TRREADSUFFIX)で指定された拡張子のファイル(新規)
注:拡張子の付いてないファイルは、NCデータファイルとみなします。もし中身が
NCデータファイルでない場合は、誤動作を起こします。
Windowsでは、アプリケーション側の対応により、関連するファイルをそのアプリケーションの ショートカットにドロップしたり、右クリックで、あらかじめ登録しておいた「送る(N)」を 利用して起動させることが出来ます。大変便利な操作で一度慣れてしまえば利用するのが普通になります。その反面、それぞれに 起動されたアプリケーションの作業フォルダがどこであるかを理解しておかないとトラブルの元になる場合もあります。
TRYCUTも、関連ファイル(INI,TTL,CTL,MTL,DMF,STL,NC,SDKで定義した拡張子のファイル)、もしくはそれらのショートカット(lnk)に対して、 ドロップ操作を可能にしています。 ただし、起動時に最低限、INI,TTL,CTL,MTLファイルの参照が必要になるため。どれかひとつをドロップ指定 した場合でも、他のファイルもそれぞれの検索順に従って自動参照されます。また最適化NCデータやモニタ リングデータの作成場所なども、基本的には作業フォルダになります。これらのことからWindowsの作業フォルダの仕様(以下表参照)は十分 把握して利用する必要があります。
Windowsの仕様では起動パターンによって作業フォルダが異なります。また悩ましいのはWindowsの進化と共にこの仕様が 二転三転していますので、OSの入れ替え時に思わぬ誤動作に繋がる場合があります。特にXPや2000においてTRYCUT.EXEファイルに 直接ドロップするような操作は、作業フォルダが不定なこともあり推奨できません。XPや2000ではショートカットを利用するのが 無難です。
以下に、実行形式ファイル(EXE)の起動方法別作業フォルダ(Windowsの仕様)をまとめています。
起動方法 | Vista | XP,2000 Server2003 |
Me | NT4.0 | 98,95 |
EXEファイルのショートカットへのドロップ | ショートカットの プロパティーで指定 |
ショートカットの プロパティーで指定 |
ショートカットの プロパティーで指定 |
デスクトップ (要注意) |
Windowsフォルダ (要注意) |
EXEファイルに直接ドロップ | ドロップファイルの フォルダ(少し注意) |
不定 (推奨できない) |
Windowsフォルダ (要注意) |
デスクトップ (要注意) |
Windowsフォルダ (要注意) |
起動方法 | 作業フォルダ | 備考 |
EXEファイルをクリック | EXEファイルのフォルダ | - |
ファイル名を指定して実行 | EXEファイルのフォルダ | - |
ショートカットのクリック | ショートカットのプロパティーで指定 | 作成時の初期状態は通常 EXEファイルのフォルダ |
コマンドラインから起動 | 起動時フォルダ | インストールフォルダで起動する場合 EXEファイルのフォルダ |
関連付けで起動 | クリックファイルのフォルダ(要注意) | インストールフォルダの関連ファイルで起動する場合 EXEファイルのフォルダ |