XYZの最大値点と最小値点の座標と、被切削材の精度を指定して定義します。
また同時に工具指令点の初期位置の指定方法を以下の3つの中から選択することができます。
・XYの最小値/Zの最大値位置に初期配置されます。
・定義時の指令位置そのまま。
・指定された指令位置に更新されます。
※本設定は、運用環境によりほぼ設定が決まってくると
思われることから指定内容が保存されます。
ワーク座標(例:FANUCの場合G54)系原点位置と、定義される直方体のXYZ方向端面(左端/右端/前端/後端/下面/上面)、 もしくはそれぞれの方向で中心位置に合わせる選択と、XY方向の幅、Z方向高さで定義します。 またそれぞれの方向に余肉(マージン)も指定可能です。
被切削材の精度と工具指令点の初期位置の指定は「2点指示定義(D)」と同様です。
被切削材(直方体)のサイズ
(被切削材の最大X値)=(切削送り部の最大X値)+(指定されているXマージン量)
(被切削材の最大Y値)=(切削送り部の最大Y値)+(指定されているYマージン量)
(被切削材の最大Z値)=(切削送り部の最大Z値)+(指定されているZマージン量)
(被切削材の最小X値)=(切削送り部の最小X値)-(指定されているXマージン量)
(被切削材の最小Y値)=(切削送り部の最小Y値)-(指定されているYマージン量)
(被切削材の最小Z値)=(切削送り部の最小Z値)- 10.0(mm)
注意:この時の工具指令点は、G92の指令があるときはその指定座標値、
ないときは選択時の指令位置がそのままとなります。
注意:既に定義済みのもの、又は切削済みのものがセットされていても置き換えられます。
なお任意のサイズ・形状を定義したい場合は、上記の方法で初期定義し、大径工具でブロック取りするか、
溶接機・グラインダー・
ペーパーなどを利用して適当な形状にしてください。
また、その形状が標準化されているものであれば、被切削材の保存機能でセーブしておくことにより、
利用したいときに、そのデータを「読み込み(L)」するだけで復元することができます。
また被切削材が正確に定義できないことにより、工具破損や工具保持具の干渉が、問題になる場合は、
「加工(R)」の干渉チェック関連モードのチェックを外すことにより、
各種干渉を無視して強引に切削することが行えます。