「NIFTY!」の文字を削ってみましょう。
1.まずは、NCデータを用意します。
「NCデータ(N)」(Alt+Nキー)の「選択(S)」から “NIFTY!.NC”を選択してください。
2.被切削材の定義を行います。
NCデータのファイルを開く際に、最適な被切削材を定義するか否かを選択する ためのダイアログボックスが表示されますので、“はい”を指示していただければ、 被切削材が画面に描画されます。これは、読み込んだNCデータの、切削送り部座標の 最大最小値を参考にして、自動的に定義したものです。
3.音をならすための設定を行います。
スピーカーが装備されているパソコンであれば、音をならすことができます。 初期設定ファイルでWSOUND = ONWにするか、起動中でもポップ・アップ・メニュー「オプション(O)」の 「音の出力(S)」にチェックを入れていただくかにより、 ステレオ・サウンドで切削中の音、工具交換の音が聞けます。(デフォルメ的な音なので実際とは異なります)
4.シミュレーションの方法により加工シミュレーションを行います。
実際のシミュレーションは、「加工(R)」(ALT+Rキー)の 「実加工(R)」で行います。最初に枠を削り、その次に後工程用の穴をあけ、 最後に「NIFTY!.NC」という文字列を切削します。工具に ペン番号が指定されていると切削面を変色させることも できます。 NCデータの指令に従い、加工工程ごとに自動工具交換されるはずです。途中でシミュ レーションを一時ストップしたい場合は「Ctrl」キーで、再開する場合は「G」 キーを押して下さい。またいきなり中止したい場合は「ESC」キーを押して下さい。 最後の「!」文字の点を切削しようとするところで、工具が破損してSTOPします。 切削面が一時的に赤く表示されペンキで塗られた状態になります。これは、工具が 早送り(G00)で被切削材にぶつかったためのものです。あらかじめ、この位置に 穴を開けるなどの修正をNCデータに行えば、最後まで正常に切削することができ ます。 表示の拡大・縮小・移動・回転は、マウスの移動操作・ キー操作・コマンドメニューからの指示で行うことができます。また、「Y」キーにて 、工具別の色分けか、加工方向別の色分けかを切り替える ことが可能です。
★とにかく早く結果が見たい場合
このようなアニメーションを見ていても意味がない場合が多いと思われますが、
そのためにも結果だけを見せる機能を用意しています。「C」キーで前の加工をキャンセルし、「実加工(R)」のかわり
に、「加工して結果表示(T or F5キー)」を選択してください。
通常「F5」キーを押すと簡単です。このモードが一番高速に結果が得られます。
「スキップ加工(S)」では、NCデータのブロックごとに描画を
行います。「実加工(R)」よりは高速になります。
また工具保持具との干渉も無視してよいということであれば、
「高速版/加工して結果表示(F or F7キー)」を選択
してください。さらに1〜2ケタほど高速に結果が得られます。
添付のサンプルNCデータは、以下のような特長がありますので一度お試し下さい。
ファイル名 | 説 明 |
NIFTY!.NC | コントローラー定義ファイルをHANUC.CTLに設定して、実行します。 簡単なデモに使えます。 |
NMOJI.NC | コントローラー定義ファイルをHANUC.CTLに設定して、実行します。 データが小さいのでTRYCUTの操作方法の取得などに有効です。 |
PCMOJI.NC | コントローラー定義ファイルをMAKONO.CTLに設定して、実行します。 開始コード%なし、相対指令(G91)、G92なし、径補正コードあり、円弧補間あり、コントローラー側で軸切り替え(ミラー指定)あり などの特長があります。また電卓型小数点オプションの確認を行うこともできます。 こうした特長があるため、テストする場合の見本になります。試しに"X"キーを押して みて下さい。自己起動機能によりデモンストレーションが 行われます。 |
TRYCUT2000では、ここでは書ききれないぐらい様々な機能を提供しています。 たぶん、全ての機能を駆使されているユーザー様もいないだろうと思われます。 ただ、ご質問の内容を見ていますと、知っていれば役立ったのにという ケースも少なくありません。やはり宝の持ち腐れ的なものになってしまうのも 残念なところがあります。
そこで、お願いですが、TRYCUT2000をご利用いただく前には、必ず本ヘルプを 一度流し読みで結構ですから、全ページに目を通していただき、どんな感じの 機能があるのかだけでも把握しておいていただければと思います。必ず後になって 役立つことが多いものと思います。