キーワード |
内 容 |
NAME |
コントローラーの名称を指定します。ここで指定したコントローラーの名称は画面左上に表示されます。漢字を使うこともできます。[文字列:最大20文字]
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NAME COLOR |
コントローラーの名称の文字の色と、背景色を指定します。指定の形式は(R,G,B)で(文字の色)、(背景色)の順に指定します。ここで指定する色は、動作には影響
しませんが、CNCメーカーの中にはイメージカラー(例:黄色)をもつ場合が多く、
なるべくそのカラーに合わせておくと分かりやすいと思われます。[(整数,整数,整数),(整数,整数,整数)]
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PRODUCT |
コントローラーのメーカー名,ブランド名を指定します。
現在のところ、FANUC,MAZAK,OSP,SIEMENS,HEIDENHAINの指定が行えます。
省略時はFANUCとみなします。
例えばGコードやMコ−ド体系がFANUCと異なるOSP向けのNCデータをシミュレーション
させる場合はOSP と指定する必要があります。
なおMELDASなど他のCNCでも、仕様はほぼFANUCと合っている場合が
多いですので、まずは"PRODUCT=FANUC"(省略可)を指定して動作をご確認下さい。
各設定ごとのコード認識の仕様は、「読み取り可能なNCコード」を参照して下さい。
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TYPE |
コントローラーのタイプ(WIRE-CUT,LATHE)を指定します。
旋盤/複合旋盤の場合には、"LATHE"を、ワイヤーカットの場合には"WIRE-CUT"を指定して下さい。
それ以外の場合には本指定を省略しておいて下さい。
LATHE指定時はX軸を直径指定と見なすなど旋盤系制御装置用の調整が行われます。
WIRE-CUT指定時は、"A"アドレスをテーパー角と認識するなどワイヤーカット専用の調整が行われています。
それぞれの調整部分には不十分な部分が残っていますが、今後のバージョンで適宜追加調整してゆく予定です。
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AUTO LENGTH POSITION |
HEIDENHAINやSIEMENSのような自動工具長補正を行う機械において、
自動工具長補正を行う時に自動セットされる補正長さの位置を指定します。
BOTTOM: | 工具先端までの長さ |
BALL-CENTER: | BALLやTAPERBALLの時のみ工具中心で、 それ以外は工具先端までの長さ |
F-CENTER: | コーナーRの中心高さ位置までの長さ |
R-HEIGHT: | コーナーRの中心高さ位置(ドリルなどは先端) |
※省略時は"BOTTOM"工具先端までの長さが自動セットされます。この場合のみHEIDENHAINの"TOOL CALL"ブロックで指定されるDL(補正値)の指定を反映します。
※本指定は、初期設定ファイル[Define]セクションの"TOOL BASE POINT"で"ARBOR-TOP"を指定している場合を想定しています。
※TRYCUT5000内での処理は、工具番号と同じHコードに長補正値を自動セットし、
工具番号と同じHコードが指定されたと想定して長補正を行っています。
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INITIAL PLANE |
起動時やNCデータの読み込み時の平面選択を行ないます。 [XY or ZX or YZ] 又は [G17 or G18 or G19]
省略時はXY(FANUC系ではG17の状態)です。
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UNIT |
NCデータ座標値の最小設定単位を指定します。[1/100 又は 1/1000 又は 1/10000]
※省略時は1/1000とみなします。 |
UNIT(DEG) |
NCデータ回転角度(G68にて指定)の最小設定単位を指定します。[1/1000 又は 1/100000]
※省略時は1/1000とみなします。
※G68のR指定で小数点付きの場合は、本設定は無視され小数点位置が度の単位になります。 |
UNIT(SCALE) |
NCデータ座標値のスケール値(G51で指定)の最小設定単位を指定します。[1/1000 又は 1/100000]
※省略時は1/1000とみなします。
※PRODUCT=OSP指定時は本設定を無視します。 |
ROTATION ANGLE |
G68のR指定を省略する場合、本設定値を回転角度とみなします。(単位:度)
※小数点位置は度の単位になります。 |
SCALE EFFECT(X) SCALE EFFECT(Y) SCALE EFFECT(Z) |
各軸ごとにスケールが有効か否かを指定します。[ON 又は OFF]
※省略時は全てONとみなします。
※PRODUCT指定に関わらず本設定は有効です。
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SCALE(X) SCALE(Y) SCALE(Z) |
G51のP指定を省略する場合、本設定を各軸のスケール値(倍数)とみなします。
※PRODUCT=OSP指定時のP指定省略は1倍とみなしますので、本設定を無視します。 |
ONLY G40 |
径補正中に指定平面上の移動がないG40ブロックがあった場合の動作タイプを指定します。
[OFFSETまたはRESET]
OFFSET :径補正がかけられた位置のまま。
RESET :径補正が解除された位置に移動。
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DECIMAL POINT |
NCデータ座標値の解釈の方法を指定します。
[AUTO,YES,NO,NORMALのいずれか]
AUTO :自動判別します。
YES :小数点の指定あり。
NO :小数点の指定なし。
NORMAL :小数点はあってもなくてもよい。小数点のない数字は、整数となるオプションです。
小数点位置がmm単位になります。小数点がない場合には、最後の桁の位置が、mm単位になります。OSPなどで対応されています。
<指定例>
・123 = 123mm
・123. = 123mm
・0.123 = 0.123mm
・.123 = 0.123mm
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FEEDRATE |
Fコードの直接指令/間接指令/ケタ数による自動切り替えモードの指定[DIRECT,INDIRECT,AUTO1,AUTO2のいずれか]
DIRECT:直接指令
INDIRECT:間接指令
AUTO1:1ケタまで間接、2ケタ以上直接指令とみなす
AUTO2:2ケタまで間接、3ケタ以上直接指令とみなす
※間接指令の実際の値は、本コントローラー定義ファイルの中で、
MEMORY F10=1000 のようにして指定します。
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OPTIONAL BLOCK SKIP |
オプショナルブロックスキップを有効にする初期設定を行います。
1〜9の数字をカンマで区切って指定します。
例:/,/3,/5 の行をスキップ対象にしておきたい場合
OPTIONAL BLOCK SKIP = 1,3,5
省略時は全て無効(スキップしない)とみなされます。
★
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STOP OPTION |
自動停止の基準の初期選択を
行います。[NORMAL,M01,SINGLE,DEFINE,NONEのいずれか]
NORMAL:M00で停止(通常モード)
M01:M01でも停止
SINGLE:シングルブロック
DEFINE:次ぎの"STOP CHARACTER"文で定義された文字列の存在する行で
停止
NONE:ノンストップ
省略時は"NONE"とみなされます。
★
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STOP CHARACTER |
上記STOP OPTIONにて、DEFINEを指定したときに参照する文字列を定義します。
文字列をカンマで区切って指定します。
例:M00,M01,M06,Tコードとコメント行()で一時停止したい場合
STOP CHARACTER = M00,M01,M06,T,(
※文字列は20個まで指定でき、それぞれ半角10文字まで定義可能。
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CODE CHECK |
文字コードのチェックを行うか否かを指定します。[YES 又は NO]※省略時はNOです。
次のCHECK CHARで指定された文字以外のコードチェックや、小数点の重複チェックを行ない
ます。本設定でYESを指定すると最適ワークの定義時、帳票出力、加工処理の全てで
チェックを行います。チェックだけが目的であれば、最適ワークの定義や、帳票出力を
利用していただくのが最速です。
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CHECK CHAR |
CODE CHECK=YES指定時に有効になる設定で、NCデータ内に許される文字を指定します。
指定された文字以外(数字は除く)があるとエラーにします。ただし、コメント( )内のチェックは
行いません。
指定例:
CHECK CHAR="ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ.+-= #%()/"
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REPLACE |
NCデータ読み込み直後に文字列を置換します。
基本的にそれぞれの文字列は、" (ダブルクォーテーション)で囲む仕様ですが、
置換文字列自体にダブルクォーテーションが存在する場合には、
' (シングルクォーテーション)を利用してそれぞれの文字列を囲って下さい。
指定例:
REPLACE "G65P9400"="G81"
REPLACE "G65P9500"="G81"
左側の文字列を見つけた場合に、右側の文字列に置換して
処理します。(※最大1000個まで定義可能)
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REPLACE TYPE (Ver2.45で新設) |
REPLACE文を複数指定している場合、その順番で置換が行われますが、
置換後の文字列も含めて、
その後のREPLACE文で置換対象にするか否かを1 or 2で指定します。
1 : 置換後の文字列は置換対象にしない。(省略時)
2 : 置換後の文字列も置換対象にする。
指定例:
REPLACE TYPE = 2
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WAIT M-CODE |
TRYCUTを停止状態にするMコード番号を指定します。
本指定と外部からのコント
ロールを組み合わせることにより様々な用途に適用可能となります。例えば複数系統制
御用のシミュレーションなどを行う場合に外部プログラムを利用して同期コントロール
が実現できます。
TRYCUTが指定Mコードを読むと、"waitfile"という名称のサイズ0のファイルを
作業フォルダに作成して停止します。この"waitfile"が削除されるまでTRYCUTは
停止したままになります。
停止中はウィンドウバーにそのMコード番号が点滅表示されます。
再開させたい場合は、この"waitfile"を外部から削除して下さい。
M-CODEの番号は、カンマで区切って10個まで複数指定可能です。
指定例:M101,M102,M103で停止状態にしたい場合
WAIT M-CODE=101,102,103
※上記指定例では、指定した全てのMコードに対して"waitfile"という名称ファイル
を作成しますが、個別にファイル名称を指定したい場合は、番号の後のカンマ後に
半角英文字(a〜z,A〜Z)で始まるファイル名称を指定して下さい。数字で始まる
名称はNGです。
指定例:
WAIT M-CODE=101,102,m102file,103
※上記指定例では、M101とM103は"waitfile"、M102は"m102file"という名称の
ファイルを作成します。
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G92MODE |
1つ目のG92を読んだときの処理を指定します。[NORMALまたはMOVE]
NORMAL:制御装置の仕様通り制御座標値を指定座標でリセットします。
MOVE :指定座標値まで移動します。2つ目以降のG92はNORMAL指定と同じ。
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G49MODE |
G49直後の動作を指定します。[NORMALまたはKEEP]
NORMAL:工具長補正が解除された位置に移動します。
KEEP :G49ブロック直後は以前の位置のままで移動しません。
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G10MODE |
G10を読んだときの認識モ−ドの設定を行います。[FANUC-A or FANUC-B or FANUC-C]
(※省略時は、Version2.27以前はFANUC-A,Ver2.28以降はFANUC-C)
FANUC-A:G10P_R_ のような形式で補正値を変更修正する場合
FANUC-B:G10L10P_R_,G10L11P_R_ のような形式で
補正値や磨耗値を変更修正する場合
FANUC-C:G10L10P_R_,G10L11P_R_,G10L12P_R_,G10L13P_R_ のような形式でDコードとHコードの補正値や磨耗値を変更修正する場合
註:FANUC-BやFANUC-Cを指定する場合は、補正値と磨耗値の初期値を、
このコントローラー定義ファイルの中で、
MEMORY D10 = 5.0 0.1 のように指定し、2つの値を同時に定義しておくことが
できます。シミュレーション時は、この2つの値をプラスして動作します。
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TOOL OFFSET MEMORY (Version2.28以降) |
工具補正量メモリのタイプ設定を行います。[A or B or C]
(※省略時は、C)
A:FANUCのタイプA相当
B:FANUCのタイプB相当
C:FANUCのタイプC相当
(※本設定は、前項G10MODEのFANUC-A/FANUC-B/FANUC-Cの設定と等価です。
いずれか一方で指定して下さい。重複する場合は後の設定を有効とします。)
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CHECK F0 |
F値の0をチェックするか否かを指定します。[YES or NO]
YES:チェックする(※移動の無いブロックはチェックしません。)
NO:チェックしない(省略時はNO)
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RETURN LEVEL |
サイクル動作時の復帰点レベルの位置を選択します。[G98 or G99]もしくは[INITIAL or R]
※省略時はG98(INITIAL)とみなします。
G98(INITIAL):イニシャルレベル
G99(R):R点レベル
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CYCLE(D) |
G73,G83時の戻り量(mm)、OSPのG83IJ指令時のD1,D2戻り量をそれぞれ同時に指定します。
省略時は0.1とみなします。
※戻り量は逃げ動作ですので、
シミュレーション結果には特に大きく影響を与えるものではありませんが、
加工見積り時間には顕著に影響する場合があります。
※これら戻り量の値を個別に指定したい場合は、CYCLE(D)での指定はせずに、
次項目の
G73_D
G83_D
G83_OSP_D1(Ver2.45で新設)
G83_OSP_D2(Ver2.45で新設)
での指定を行って下さい。
(※多くの実機では、それぞれの値が異なっています。)
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G73_D or G83_OSP_D2 (Ver2.45で新設) |
G73時の戻り量(mm)、又はOSPのG83IJ指令時のD2戻り量を指定します。
省略時は0.1とみなします。
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G83_D or G83_OSP_D1 (Ver2.45で新設) |
G83時の戻り量(mm)、又はOSPのG83IJ指令時のD1戻り量を指定します。
省略時は0.1とみなします。
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R-TOLERANCE |
G02/G03のIJK指定の不整合により、始点と終点の半径の違い(誤差)を
どこまで許容するかを設定する。本設定以上に誤差が含まれる場合は強制終了
します。省略時はチェックしません。
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CHECK RADIUS OFFSET |
径補正時のアラームを3種類(停止,ログ,ペンキ塗装)の方法で検出します。
(1) 停止処理 : STOP or 省略
(2) ログ出力処理 : LIST or OPEN or 省略
※ログ出力のみでエディタで開かない場合は"LIST"にして下さい。
(3) ペンキ塗装 : PENKI or 省略
以上3種類の指定を"+"で繋いで指定して下さい。
指定例
CHECK RADIUS OFFSET = STOP + OPEN + PENKI
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CHECK REVERSE ARC |
径補正時のオフセット後に円弧半径のマイナスをチェックします。[Yes or NO]
省略時はNOでチェックしません。始点と終点の半径の双方を評価し、最小設定単位でいずれか一方でもマイ
ナスになった場合はエラーを出力します。
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CONCAVE-ARC FEED |
内側円弧速度変更を行なうか否かを指定します。[CHANGE,KEEP] ※省略時はCHANGEです。
CHANGE:速度変更する
KEEP:速度変更しない
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LENGTH OFFSET TYPE |
長補正のタイプを選択します。[FANUC-A,FANUC-B,FANUC-C] ※省略時はFANUC-Aです。
FANUC-A:Z軸方向
FANUC-B:指定平面(G17/G18/G19)に直交する方向
FANUC-C:指定されたアドレスの方向
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Gxx CLEARANCE |
Gxxは固定サイクルコードを指定。R点以下の指定値分だけ早送りと見なして
動作します。
指定例:
G84 CLEARANCE = 3.0
※本設定はシミュレータとしての変則的な仕様で、本来のCNC装置には無い制御ですが、干渉チェックの
ために便宜上用意しているものです。
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X-CODE Y-CODE Z-CODE
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X-CODE,Y-CODE,Z-CODEの指定をそれぞれどの軸の値に反映するかを指定します。
それぞれ、X,Y,Z,-X,-Y,-Zのいずれかの軸を指定して下さい。ただしお互い
に同じ軸方向がないようにして下さい。
例1:X-CODE=-X,Y-CODE= Y,Z-CODE= Z という指定はX軸方向のミラーとなります。
例2:X-CODE= Y,Y-CODE= Z,Z-CODE= X この例はZX平面上のNCコードをXY平面
に投影するような場合に使用できます。
例3:X-CODE= Z,Y-CODE=-Z,Z-CODE= X という指定はZ軸が重なっているので不可。
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CHAR(X) CHAR(Y) CHAR(Z) |
NCデータのアドレス文字X,Y,Zを別の文字に置き換えて認識するようにする。
指定例:
CHAR(X) = U
CHAR(Y) = V
CHAR(Z) = W
の場合は、U,V,W文字でX,Y,Zの座標を指定したNCデータを認識する。
※X-CODE,Y-CODE,Z-CODEとの併用は避けて下さい。
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EOR |
NCデータの開始と終了を示すコードを指定します。[例えば%や#など 任意の文字](注意:この指定を省略すると最初のブロックから最後のブロックまですべて有効とみなします。)
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MEMORY Dxxx |
工具径補正のメモリ設定を行います。(単位:mm)[実数]★
xxは、1〜999の値で、NCデータのDコードの番号に対応します。
註:ここでは通常補正値を指定しますが、G10MODEで、
FANUC-B又はFANUC-Cを
指定している場合は、補正値と磨耗値をMEMORY D10 = 5.0 -0.1のように指定します。
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MEMORY Hxxx |
工具長補正のメモリ設定を行います。(単位:mm)[実数]★
xxは、1〜999の値で、NCデータのHコードの番号に対応します。
註:ここでは通常補正値を指定しますが、G10MODE
で、FANUC-B又はFANUC-Cを
指定している場合は、補正値と磨耗値をMEMORY H10 = 25.0 -0.1のように指定します。 |
MEMORY Fxx |
間接指令用のF値の設定を行います。(単位:mm/分)[実数]
xxは、1〜999の値で、NCデータのFコードの番号に対応します。
註:間接指令時で本項目が指定されていない場合は、切削見積り時間が大きく
ずれたり
最適化時に正しく送り速度が指定されないことがあります。
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MEMORY G54〜G59 |
PRODUCT=FANUC 時のワーク座標系原点(x,y,z,a,b)を設定します。
(単位:mm)[実数]★
※a,bは回転軸1,2の意味で、回転軸の設定によりB軸やC軸になる場合も
あります。
<指定例>
MEMORY G54 = (100.0,100.0,0.0,0.0,0.0)
※FANUCの追加座標系は、次の"MEMORY WK"指定で行って下さい。
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MEMORY WKxxx |
ワーク座標系原点(x,y,z,a,b)を設定します。
(単位:mm)[実数]★
※a,bは回転軸1,2の意味で、回転軸の設定によりB軸やC軸になる場合も
あります。
[指定例]
MEMORY WK1 = (100.0,100.0,0.0,0.0,0.0)
※G54〜G59 とWK1〜WK6 は、内部では同じメモリ位置に保存されます。
またFANUCの追加座標系P1,P2,P3...は、WK7,WK8,WK9...に対応します。
[呼び出し例]
WK1座標系は、FANUCではG54にて、OSPではG15H1 にて呼び出されます。また
WK7座標系は、FANUCではG54(G54.1)P1にて、OSPではG15H7にて呼び出されます。
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MEMORY EXOFS
(新設) |
PRODUCT=FANUC 時の外部ワーク原点オフセット量(EXOFS)(x,y,z,a,b)を設定します。
(単位:mm)[実数]
※a,bは回転軸1,2の意味で、回転軸の設定によりB軸やC軸になる場合も
あります。
<指定例>
MEMORY EXOFS = (100.0,100.0,-500.0,0.0,0.0)
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MEMORY REF-PT(1〜4) |
リファレンス点(x,y,z,a,b)を機械座標系で設定します。
又"PRODUCT=HEIDENHAIN"指定時、
REF-PT(REF-PT1)はM92ブロックの基準点として認識します。
(単位:mm)[実数]
※a,bは回転軸1,2の意味で、回転軸の設定によりB軸やC軸になる場合もあります。
[指定例]
MEMORY REF-PT= (-450.0,0.0.0,0.0,0.0)
※REF-PTとREF-PT1は、内部では同じメモリ位置に保存されます。
またFANUCの第2〜4レファレンス点は、REF-PT2,REF-PT3,REF-PT4に対応します。
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以下、TRYCUT5000で追加された設定項目 |
ROTARY1 DIRECTION ROTARY2 DIRECTION |
回転軸の方向を逆方向にする設定が行なえます。
(省略時は、正方向)
指定例:
ROTARY1 DIRECTION =REVERSE
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ROTARY1 RANGE ROTARY2 RANGE |
ベクトル指定の先端点制御時(G43.5/タイプ2)に角度の組み合わせ解を
選択する際に優先する動作範囲指定。
(省略時は、動作範囲指定なしとみなして処理)
指定例:
ROTARY1 RANGE =(-90.0, 90.0)
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ROTARY1 CHAR ROTARY2 CHAR |
通常MTLファイル側で回転軸を定義した場合、特に明示的に指定がなければ、TRYCUT側は
X軸回転"A"
Y軸回転"B"
Z軸回転"C"
と解釈しますが、本設定はこれらのアドレス文字を切り替える場合に指定します。
指定例:
ROTARY1 CHAR = V
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ROTARY1 ROUTE ROTARY2 ROUTE |
回転軸の近回り処理を"SHORTEST"で指定します。
指定例:
ROTARY2 ROUTE=SHORTEST
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ROTARY1 LOCK
ROTARY1 UNLOCK
ROTARY2 LOCK
ROTARY2 UNLOCK |
回転軸のロック/アンロック指令コードを定義します。
ロック中に回転軸が動作するような指令を行うとエラーになりますが、
工具交換時の動作に回転動作が含まれる場合は無視されます。
指定例:
ROTARY1 LOCK = M10
ROTARY1 UNLOCK = M11
ROTARY2 LOCK = M70
ROTARY2 UNLOCK = M71
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TOOL CENTER CONTROL |
*** 暫定仕様 ***
工具先端点制御の指定を行ないます。本指定がある場合は、G43.4やG43.5の
指定が行なわれていなくとも強制的に工具先端点制御モードになります。FANUC以外の制御装置で
工具先端点指令コードが異なる場合のフォローとして用意したもので、通常はNOで
ご利用いただくことを想定しています。(省略時は、NO)★
指定例:
NO: 通常(G43.4やG43.5で制御する場合も、この設定にしておいて下さい。)
TYPE1: 強制的にFANUCタイプ1相当の工具先端点制御を行なう
TYPE2: 強制的にFANUCタイプ2相当の工具先端点制御を行なう
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ANGLE DECISION |
先端点制御IJK(FANUCではG43.5)指令時,傾斜面加工(FANUCではG68.2/G53.1)指令時における角度決定タイプを選択します。[FANUC-1,FANUC-2] ※省略時はFANUC-1です。
通常IJK指令で工具の方向を指定した場合、算出確度の解が2組以上存在するため、
その組み合わせを確定する必要があります。その際の判定基準になります。
FANUC-1:FANUC制御装置パラメータPRI(No.19608#5)が0相当の動作(以下補足の判定
基準の順番@→A→B→Cで処理)
FANUC-2:FANUC制御装置パラメータPRI(No.19608#5)が1相当の動作(以下補足の判定
基準の順番A→@→C→Bで処理)
<補足>
いずれを優先するかの判定基準の順です。それぞれ決まった段階で
判定は終了します。
[回転ヘッド型と回転テーブル型]
@マスター軸の動作が小さい回転軸の組
Aスレーブ軸の動作が小さい回転軸の組
Bマスター軸の角度が0度(360度の整数倍)に近い組
Cスレーブ軸の角度が0度(360度の整数倍)に近い組
[混合型]
@テーブル軸の動作が小さい回転軸の組
Aヘッド軸の動作が小さい回転軸の組
Bテーブル軸の角度が0度(360度の整数倍)に近い組
Cヘッド軸の角度が0度(360度の整数倍)に近い組
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H-CODE VALUE (新設) |
H-CODEの自動設定のモードを指定。
AUTO:自動的に工具長を設定
※省略時は、あらかじめ指定したH-CODEの工具長を使用します。
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AUTOMATIC TOOL OFFSET (新設) |
自動工具(姿勢)補正を指定します。自動姿勢制御が行われる複合(旋盤)機での利用を想定したものです。
YES:自動工具補正を行う
NO:自動工具補正を行わない
※省略時はNO(自動工具補正を行わない)となります。
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Z-CE COORDINATE |
OSP指定時のG119(創成側面加工)における外面選択か内面選択を指定します。
C-Z:外面選択
Z-C:内面選択
※省略時は外面選択となります。
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A-CODE B-CODE C-CODE |
XYZのミラー設定と同じく、回転軸に対してもミラーをかけることができます。
※あくまでもNCデータの数値読み込み時にミラーをかけるもので、ROTARY1or2 DIRECTIONとは
異なります。マニュアル操作でも影響はありません。
指定例:
A-CODE=-A
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CUT ON CODE CUT OFF CODE |
切削を有効化/無効化するためのNCコードの定義を行います。
※通常は本設定は不必要ですが、ワイヤーカットのワイヤー切断状態や、NCデータの各種分析など特殊用途での利用を想定しています。
※注意:本設定でON設定が先にあるときは初期状態がOFF(切削無効)、OFF設定が先にあるときは初期状態がON(切削有効)と認識します。
<ワイヤーカットでの使用例>
CUT ON CODE = M78
CUT OFF CODE = M91
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LATHE1 ON CODE LATHE1 OFF CODE LATHE2 ON CODE LATHE2 OFF CODE |
テーブル軸を高速回転させる場合のON/OFFコードを定義
※本設定は複合加工機対応への準備段階として用意しているものです。軸回転しているところは描画され
ませんが、加工だけは高速回転している想定の結果が得られます。
<使用例>
LATHE1 ON CODE = G96.4P1
LATHE1 OFF CODE = G96.1P1R0
LATHE2 ON CODE = G96.4P2
LATHE2 OFF CODE = G96.1P2R0
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INC-X CHAR INC-Y CHAR INC-Z CHAR INC-ROTARY1 CHAR INC-ROTARY2 CHAR |
位置の相対指令を行うアドレスを定義します。旋盤系コントローラでは、通常XYZCの相対指令がUVWHになっている
場合があります。このようなアドレスの取り扱いを行いたい場合に指定します。
<使用例>
INC-X CHAR = U
INC-Y CHAR = V
INC-Z CHAR = W
INC-ROTARY2 CHAR = H
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INC-I CHAR INC-J CHAR INC-K CHAR |
IJKの相対指令を行うアドレスを定義します。
使用例は、ワイヤーカットの傾きを先端点制御(G43.5)で代替えするような特殊ケース。
IJの相対指令をUVで指令しているケースで利用します。
<使用例>
INC-I CHAR = U
INC-J CHAR = V
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NO60_BIT2 (新設) |
OSPのNCオプショナルパラメータビットNo.60 bit2を定義します。
0:ビットを立てない
1:ビットを立てる
<使用例>
NO60_BIT2=1
※省略時は0とみなします。
※現バージョンでの本ビットを立てた場合の仕様は、
OSPのG69指令後だけ、最初の軸移動指令において、
XYZ同軸3軸指令を行わなくても不用意な移動が発生しないようになります。
他の場面での対応も今後のご要望次第で吸収してゆきます。
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