被切削材のオフセット/間引き


[被切削材のオフセット]

 ポップアップメニューの「被切削材(W)」の「オフセット(O)」を 選択します。実行は、オフセットの方向(法線方向、Z軸方向、水平方向)とオフセット値を 指定して行います。オフセット値に、正の値を指定すると「盛り」、負の値を指定する と「削り」となります。

 オプション指定として「ペンキ塗装部のみ対象」にチェックを入れると、 ペンキ塗装された部分のみがオフセット対象になります。またその場合で、 かつ「法線方向」又は「水平方向」を指定した場合にのみ、「境界部外側にも影響させる」にチェックを入 れると、ペンキ塗装部の境界の外側付近も影響するようにオフセットされます。

 初期状態(「ペンキ塗装部のみ対象」にチェックが入っていない状態)での オフセットは、全面がオフセット対象になります。「法線方向」又は「水平方向」選択時は データの大きさや、オフセット量の大きさによっては、かなりの待ち時間が発生する場合があ ります。
 なおTRYCUT3000では、これらの処理はCPUのコアの数分だけ、自動的に並列化して 実行しています。ほぼコアの数に比例して高速化されますので、頻繁に利用される場合には、なるべく CPUコア数の多い環境でお使い下さい。

 途中で終了させたい場合は、「ESC」キーを押して下さい。途中経過までのオフセット 形状が作成されます。また、ここで「C」キーを押すと形状は元に戻ります。

「オプション(O)」−> 「被切削材データ保持レベル(L)」 で、3又は4を指定している場合は、法線方向へのオフセットのみ行なえません。

※本機能ダイアログのオフセット値の初期値は、初期設定ファイル(Ctrl+F1)の [Define]セクションにて指定できます。


[被切削材の間引き]

 被切削材の格子データを間引いてデータサイズを減らす機能です。ポップアップ メニューの「被切削材(W)」の「間引き(T)」を選択し、間引き数(2以上の整数)と、間引き処理後にでき る終端の調整方法(付加,カット)をX方向終端とY方向終端のそれぞれで選択して実行します。
 この間引き処理を実行すると大幅にデータ量が圧縮されます。例えば間引き数が2の場合には 1/4に、5の場合には1/25になり、のちの切削工程などでも大幅に処理が高速化されます。本 機能は、キャンセル操作「C」キーの対象になります。

※本機能ダイアログの初期設定値は、初期設定ファイル(Ctrl+F1)の [Define]セクションにて指定できます。


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